たばこ税の使い道


たばこ税はいったい何に使われているのでしょうか?

単純に考えると、喫煙者のための施設や設備など、そして非喫煙者への配慮やクリーン活動の費用として割り充てられているという考えが最初に頭に浮かぶのが普通でしょう。ですが実際には何に使われているかの特定はされていません。

何に使ってもよい「一般財源」として納められているのです。

この不透明さが、今課せられている税金を支払うにあたっての不満の原因となっているのではないでしょうか?

たばこ税は国たばこ税・地方たばこ税(都道府県たばこ税・市町村たばこ税)たばこ特別税・消費税で構成されています。

その内、国たばこ税は25%が都道府県や市町村に地方交付税として行きわたり、地方たばこ税はそのまま各都道府県・各市町村に納められます。

たばこ特別税は、「一般会計における責務の承継などに伴い必要な財源の確保に係る特別措置に関する法律」別名「たばこ特別税創設法」によって課せられる事になった税金で、平成10年より施行されました。これは日本国有鉄道清算事業団(旧国鉄)及び国有林野事業特別会計の債務などを一般会計に帰属させることに伴う負担を補うために創設されたのです。

簡単に言うと借金返済になるのでしょうか。国債整理基金特別会計という一般会計と特別会計の借金の全てが流入する機関へと組み込まれています。

こうしたたばこ税の税収は年間約2兆円を超えています。結局は借金返済のために使われているような気がしますが一般財源の行方をたどると実に様々な費用に分けられている事が分かります。

主に充てられているのは民生費。これは老人や障害者の安全な生活のため福祉施設や保育所などの運営にかかる費用です。

そして住民がより住みやすくなるような環境を作るため、公園の建設や道路の整備、下水道の管理など区画整理に費やされる土木費。クリーン活動やゴミ収集、環境調査などを行うための衛生費や公害対策費。

地震や火事、水害など天災が起きた時の消防活動や救助活動に充てられる消防費。小中学校や美術館、図書館などの文化施設運用のための教育費。

観光名所のある地域には観光地の整備や、その土地ならではの商工業に使われる産業経済費などもあります。もちろん借入金の返済に充てられる公債費にも使われています。
このようにたばこ税は各地域で様々な使われ方で活躍しています。

ですが、私達には漠然とした情報のみで詳細を知ることができません。

ただ、日々の生活の中でたばこ税によって賄われている物が数多くある事は確かなのではないでしょうか。







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